道具を育てる
昨年末、南部鉄瓶を購入しました。
鉄瓶で沸かしたお湯を飲んでみたい。
体にも良さそう。と、ふとした思いつきからです。
偵察のつもりでお店へ行くと
なんだか妙に魅かれる、どうしても連れて帰りたい鉄瓶に出会ってしまいました。
茶色のボディで桜模様、ふたのつまみがフクロウという
硬い鉄なのにどこか愛嬌があります。
鉄瓶は錆びたりカビたりと手入れが難しそうというイメージがありましたが、店員さんに伺うと
・鉄瓶の中は触らない
・お湯を沸かすときは、フタをずらす
・使い終わったら、お湯は残さず捨てる
・フタを取って中を乾燥させる
注意することはおおむね以上でした。
余熱であっという間に乾燥するので実はお手入れはとても楽です。
購入した鉄瓶には、原産地・品質証明書というたいそうなものが同梱されていて
生産者は伝統工芸士のようです。
日本で古くから受け継がれる伝統的な手法によって
職人の手で1つずつ丁寧に作り上げられているものは奥深い魅力があります。
とはいえ、きれいなまま飾っておくのはもったいない。
ただいま毎日使って2カ月経過。底面が赤茶色に変化してきました。
この日々の変化が愛おしく、ついつい撫でたり、まじまじと眺めてはにんまりしています。
道具を「育てる」楽しみを味わうことは、日常生活がワンランクアップしたように感じます。
これからも経年変化を楽しみつつ、大切に育ててて行こうと思います。
フクロウのつまみ | 購入時の鉄瓶 |
底の部分の色が変化してきました | 2ヵ月経過 |
こちらも、経年変化してきたカバンです
<使用前> | <使用中>飴色に変化して艶がでてきました |