昭和というたからもの
先日、両親を誘って横須賀美術館に行ってきました。
企画展では、「見る、知る、学ぶ、作る版画ワンダーワールド」が開催中で、さまざまな版画の作品ができるまでの過程が展示されていて、とても興味深かったです。
さらに、横須賀美術館に併設されている「谷内六郎館」にも足を運びました。
1956年(昭和31年)から26年間に渡って『週間新潮』の表紙絵を担当された谷内氏。
昔何となく見かけたことがあったような気もしますが、今回初めて原画と対面しました。
ちょうど「昭和というたからもの」展が開催中で、「年賀状は、贈り物だと思う。」(日本郵政)でおなじみのコピーライター岩崎俊一氏とのコラボ作品が展示されていました。
谷内氏の作品は、家族の何気ないシーン中に、四季の美しさ、人との交流、遊び心などが描かれていて、昭和の終わりに生まれた私でも惹きつけられる作品がたくさんありました。さらに原画の横に添えられている岩崎氏のコピーの力によって何倍も魅力が増しているように思います。
館内で投影されていたスライドショーでは、美しくやさしいピアノの音色に載せて、コラボ作品が映し出され、心が洗われます。
隣で一緒に見ていた両親は、時々目頭を押さえており、自分が子どもだったころを思い出して感動しているようで、その両親の思いを想像して胸が熱くなりました。
今回、この作品展を両親と一緒に観ることができてよかったと思います。
自分のお土産として作品集を買い、その中から心に響いた作品を一部ご紹介します。
親戚中が集まった。お正月に見るのは、テレビじゃなく人の顔だった。 |
そう言えば、家にあったものは、みんな僕より年上だった。 |
母は、いろんなものの生みの母でした。 |
お手伝いすることで、守られる子どもが守ることを学んだ。 |