樹木さんぽ
先日、私が住んでいる団地で「樹木さんぽ」というイベントが開催されました。
団地の敷地内にある樹木を定期的にメンテナンスをしてくれている業者さんにガイドをしてもらいながら身近な樹木を知ろうという内容です。
毎日のように当たり前に目にしている樹木もあらためて見てみると名前を知らないものがほとんどで、この機会にいろいろ学べたらと思い参加しました。ゴールデンウィークの最終日に総勢50名ほどが参加し、かなりのにぎわいとなりました。
まずは、団地の名称にもなっている「しいの木」の話から始まりました。別名「スダジイ」と言うそうで、秋にはしいの実(どんぐり)ができます。団地ができた当初(約30年前)からあったため、当時を知っている人からすると、ずいぶん大きくなったようです。
そんな調子で、木や花の特徴や学生時代に理科の授業で聞いような植物の話などを聞きながら、敷地内をゆるゆると見て回りました。普段あまり通らない道を歩いてみると、こんなところに梅の木があったんだ!ここに紅葉があったんだ!という発見をしたり、子どもたちと一緒にツツジの蜜を久しぶりに味わってみたり、カタバミで10円玉をこすって光るかどうかも試したりしました。
樹木によっては、光が当たりにくい、地盤が固くて根が張れないなどの悪条件で弱ってきている木もありました。そのまま放置しておくと、木が急に倒れたりする危険性もあるので、「切る」か「守る」かの判断が必要になるそうです。ある桜の木は、理事会で「守る」という判断になり、石灰を撒いて強い酸性土壌を調整したり、微生物が豊富な土を混ぜたりして土壌改良を行ったところ、少しずつ回復しているということを知りました。また、剪定もいろいろ考えながら行われていることを知り、きめ細かくメンテナンスをしてもらっていることを知り、とても興味深かったです。
業者さんいわく、樹木にとって根がとても大事なんです!また丈夫な根を張るためには微生物との共生も大事なんです!と強く仰っていたことが印象的でした。
今回、樹木のさまざまなエピソードを聞いて、身近にある樹木に愛着が沸きました。ちょうど新緑がきれいな季節、一人気ままに樹木さんぽを楽しみたいと思います。
団地のシンボル的存在のしいの木。 | 業者さんによる丁寧なガイド。 |
かなり背が高いたけのこを発見! | 梅の実もできていました。 |
ツツジが満開です。 | ヤマボウシも花がきれいです。 |