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高校生に教わる電車マナー


[よ] 日常生活

通勤時、電車内での出来事です。
先日、いつもより遅めの電車に乗り帰宅していたとき、ある駅で男子高校生の集団が部活の大きな荷物(おそらくテニスかバトミントンのラケット一式)を背負い車内に乗ってきました。
その駅付近にはある私立中高一貫校があり、いつも野球やテニスなどの大きな荷物を背負った部活帰りの学生がたくさん乗ってきます。車内が相当混んでいても傍若無人でワイワイ話しながらどんどん乗ってきて、彼らの荷物がぶつかってくるため、いつも「ちょっと迷惑だなあ」と警戒している駅ではあります。
先日乗ってきた学生たちに対してもいつもと同様に警戒していたら、車内が揺れて、隣に立つ学生と危うくぶつかりそうになりました。
すると、まだぶつかってもいないのにその学生が緊張した面持ちで「すみません」と謝ってきたのです。「あれ?いつもと違うな」と思い、彼らをよく見ると。
いつもの学生たちとは違うジャージ、手にはみな買ったばかりの片道切符を握りしめています。
普段使う路線なら定期を使うはず。ふと帽子を見ると、関西のある県が入った高校名が刺繍されていました。
試合か何かでこちらに来ているようで、話に夢中になっている学生もいれば、不安そうに車内の路線図や手に持つ切符を眺めている学生も。この電車が本当に目的地に向かうのかドキドキしているのかもしれません。
驚いたのは、電車が揺れてある学生の体が倒れそうになったとき、先ほど私に謝ってきた学生がその生徒が背負っている大きな荷物が他の乗客にぶつからないよう、そっと荷物を支えてフォローしていた点です。
おかげで、隣に立つ乗客にはその荷物がぶつからずに済みました。

中高生が部活動などで集団で公共機関を利用し移動するときの態度が問題になっていると聞きます。大きな声で話したり、出入り口に集団で固まって立ってしまい、他の乗客の乗降時に邪魔になったり。
たいてい学校名や中には名前が入ったジャージなどを着ているため、迷惑に思った乗客からは名指しでクレームがあるらしく、中学生の娘を持つ母親として「周囲にも気を配り、気をつけるように!」と注意をしている日々。

そんな中、マナーをきちんと守れる学生たちを見て素晴らしいと感激しつつ、娘はちゃんとマナーを守れているかな、いやいや大人の自分だって随分傍若無人ではないか......。と我が身を振り返り反省した出来事でした。

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