セキセイインコと暮らす
金魚やメダカなどは飼ってはみましたが、それぞれ寿命を全うし、今は人間の世話だけで精一杯のわが家。
そんな状況ですが、セキセイインコを飼っている友人が2?3日留守をするときなど、たまにお預かりをしています。
今回は友人の旅行期間プラス前泊の計4日間。慣れたころにお別れという切ないスケジュールではありますが、なんといっても「命」を預かるという大役を果たすのが最優先。気を引き締めて臨みました。
小学校低学年のころにセキセイインコを飼った経験はありますが、カゴは常に玄関の下駄箱の上にあり、ただ眺めるだけ。決まった時間に餌や水を与えカゴを掃除する、という程度の触れ合いでしょうか。
ある日、日光浴とばかりカゴを庭の物干竿にかけていたところ、気づくと中にいたはずのインコがいなくなっていた苦い経験があります。脱走、はたまた猫に盗まれたか、という疑惑は今も解決していませんが、セキセイインコとはそれっきりのご縁となってしまいました。
今回お預かりしたインコは薄い水色で名前はティルリ(女子 生後4カ月)、自宅ではカゴを開け放ち、1?2階の室内を優雅に移動しのびのびと過ごしています。
セキセイインコはもともと群れで生活をしているらしく、1匹だけカゴに入れて生活をすると寂しいのか、非常に人懐っこくまた表情も豊かのようです。
たとえば
・嬉しいときは、頭を大きく振ってうなずく(本当に、大きいんです)
・人間が歌ったりピアノを弾くと、一緒に歌う
・寒いときは羽を広げて空気を溜め込む
・すぐに肩に乗ってくる
・嫌なときは、カツカツと声を出す
などなど。
今回の最低限の任務は朝晩の餌と水やりですが、なんといってもまだまだ幼いので、環境が変わっても寂しい思いをすることなく穏やかに過ごせるよう、たくさん触れ合うのが一番大切!
とはいえ扱いに慣れていないため、一度カゴから出ると捕まえることも(私には)至難の業です。あまり長くは出してあげれず、ストレスが溜まったのでは?と申し訳なさでいっぱいですが、それでも肩や手に乗ってきたり、部屋の中をお散歩したり、私が弾くピアノに合わせてちょっと声を出してみたり、とお互い少しずつ慣れて「触れ合える」ようになり、愛しさは募るばかり。
一時期「学校の成績表が良かったら、インコを飼って!」と言っていた娘ですが、実際に見るのと触るのでは事情が違うらしく、遠くから「ティルリちゃん」と声はかけるけど怖くて近寄れず(汗)。最終日にやっと自分の手からおやつをあげたのが精一杯のようでした。
一方夫は生物を飼うことに非常に消極的なのですが、趣味のカメラの被写体としては最高だったようで、バシャバシャとレンズを向けていました。
そんな姿を普段見ることはないので「あれ?意外と生き物好きなんじゃない?!」といつもと違う一面も見えたり......。
生き物を本格的に飼うのは難しいわが家ですが、このように時々「セキセイインコと暮らす」生活を経験させてもらっています。
手渡された手書きのお世話マニュアル。 ぎっしり書かれたノウハウを見ながら 友人からの熱い思いを引き継ぎます! |
意外に?みかんの皮が好物のようです♪ | お互い慣れるまでは、 カゴの中からリボンで遊ぶのが精一杯。 |
マンションの友人が飼っているインコも 遊びに来てくれました! こちらは春にお預かり予約を頂いてます! |
カメラ好きな夫は、撮影に燃え始めます! | ようやく慣れて、カゴに近づけるようになった娘......。 |