おせち料理とリメイク
年明けに実家に挨拶に行くと、母からたくさんの昆布巻きと黒豆をもらいました。
毎年、母が手作りしたこの2品を食べると、昔の思い出が懐かしくよみがえります。
お正月といえば、祖母が元気だった頃は、群馬県にある祖母の家に大晦日から集まるのが恒例となっていました。
父は四兄弟の次男で、祖母の家の近所や都内に住むほかの兄弟家族も集まり、それぞれのお嫁さん方がおせち料理を分担して作っていました。
母の担当は、昆布巻きと黒豆でした。
なぜその2品を任されていたのかは知りませんが、今思えばとても手間がかかる料理です。
年末の忙しい時期に、数日かけて準備をしていた母を思い出します。
そして、その昆布巻きと黒豆は親戚たちから大好評でした。
祖母が亡くなってから約10年が経ちます。
もうかつてのようにお正月に親戚一同が集まる機会はなくなりました。
今となってはお正月の楽しい思い出を作ってくれたことに感謝しています。
そして、気づけば私も当事の母の年齢と同じくらいになりましたが、おせち料理はほとんど作れていません。
今年作ったものといえば、きんとん(栗なし)、なますくらいです。
元日は、お雑煮を作り、ささやかながら家族とお正月料理を楽しみました。
お正月から1週間ほど経った頃、きんとんと黒豆がまだ残っていたので、お菓子にリメイクしてみることにしました。
作ったものは、「きんとんと黒豆を入れたパウンドケーキ」と「黒豆のプリン」です。
パウンドケーキは、ホットケーキミックスを使い、具材を混ぜ合わせ180度のオーブンで30分ほど焼き上げました。
黒豆のプリンは、黒豆の煮汁と牛乳を混ぜ合わたものに黒豆も入れ、ゼラチンで固めます。
ちょうどお菓子作りに興味を持ち始めた娘が、一緒に作ってくれました。
おせち料理とリメイク。昔の記憶と今の時間が交差する中で、親子で作ったお菓子を美味しく味わいました。
また、母が今も変わらず昆布巻きと黒豆を作ってくれることに、あらためてありがたく感じるひとときでした。
上手く焼き上がりました! | カットするとこんな感じです。 | 黒豆プリンもできました! |