ぶらり散策〜駒場公園:旧前田家本邸洋館へ〜
少し前の話になりますが駒場公園に行ってきました。
ちょうど残暑が和らぎ、紅葉が始まりつつある11月初旬。散策にはとてもよい気候でした。
京王井の頭線「駒場東大前」を降り、日当たりのよいゆるやかな坂道を上っていくと閑静な住宅街に入ります。
そのまましばらく進むと、うっそうと繁った木々に覆われた一角が現れます。そこが駒場公園です。
駒場公園は、以前、旧加賀百万石の当主だった旧前田家の前田利為(としなり)侯爵駒場邸でした。
公園入口には、その当時の面影を残す重厚な門と門衛所が残っており、背筋を正して、園内に入場しました。
園内には洋館と和館の二つの邸宅があります。
残念ながら和館は、改装中のため洋館のみ見学をしてきました。
洋館内に一歩足を踏み入れると、そこは別世界です。
一面に敷き詰められた深紅のじゅうたん、歴史が感じられるつややかな焦げ茶の木の質感、やわらかな光を放つステンドグラスなどまるでその空間だけ過去にタイムスリップしたようです。
階段の手すりや、テーブルなど、一つ一つに華麗な彫刻が施されており、見逃せません。
また、一つ一つの部屋も趣が異なります。
この暖炉の前では読書でもしながらのんびり過ごしていたのかも。外交団や皇族を招くパーティーが催されたとされる1階のフロアではどんなに華やかなパーティーががあったのでしょう。
など、想像が広がります。
旧前田家の栄華に思いをはせ、洋館を後にしました。
今まで、建築物にあまり興味を持っていませんでしたが、少しはまってしまいそうです。
次はどこを訪れようか、新たな楽しみとなった今回の訪問でした。
庭園からの眺め | 正面玄関 |
曲線が美しい照明 | 大階段 |
一つ一つの部屋の趣が異なります | 柔らかいシャンデリアからの光 |
パープルを基調とした華麗な夫人室 | 黄色と緑色で構成された 落ち着いた雰囲気の寝室 |