裂き織り体験
弊社では7月~9月に希望の1週間を夏休みとして取得できます。
先月、この夏休みを利用して、佐賀県にある主人の実家に帰省しました。
1年ぶりに会う義母や義妹家族とともに、にぎやかで楽しいひとときを過ごしてきました。
家には、義母が手がけた裂き織りの作品の数々が飾ってあります。
ただ織るだけではなく、どこに何色の糸を通したら絵柄になるかも考えられていて、どれも見事な作品です。作品を眺めていると、義母から小4になる娘へ「裂き織り、やってみる?」と声をかけてもらいました。
ちょうど夏休みの自由研究にもなるね。ということでさっそくチャレンジ!
裂き織りとは、不要になった布を裂いて、織り込む織物のことです。
起源は江戸時代、東北地方で布が手に入りにくかったことから、すでに使い古された布を裂いて再利用されたのが始まりのようです。
義母は、不要になった着物などを裂いて、さまざまな作品作りを楽しんでいるようですが、今回は、不要になったハンカチを裂いて、40センチほどの敷物を作ることにしました。
ハンカチを1センチくらいの幅で、ぐるっと1周を裁ちばさみでカットして、中までカットしていきます。
織り機にたて糸を通す作業は、あらかじめ義母に通してもらい、シャトルにカットしたハンカチをぐるぐると巻き付け、よこ糸を通す作業からスタート。
30度くらいの斜めの角度によこ糸を通して、ソウコウ(上にあるバーのようなもの)を下げます。さらに竹櫛でぎゅっと目を詰めながら、一段一段丁寧に織っていきます。
途中、よこ糸がなくなってしまったら、他のハンカチを裂いて、ふたたび織り込んでいきます。そうして3枚のハンカチを使い、40センチほど織ることができました。
織り機から外して、両サイドのたて糸を三つ編みに編んだり、織り込んで縫い付けたりして完成です。
ハンカチの柄とはまったく違った新たなが柄が生まれ、なんとも言えない趣のある織り地になりました。
1つ作品ができると、娘はもっと作りたくなったようで滞在中に3種類も作ることができました。作品のイメージは、春夏、秋、冬のようです。
さっそく、春夏バージョンを玄関に飾ってみました。サイズもちょうどいい感じです。
娘にとってだけではなく、私にとっても裂き織りの魅力を知る貴重な体験となりました。
不要になったハンカチを使います。 | このように裂きます(カットします)。 |
織り機はこんな感じです。 | 丁寧に織っていきます。 |
秋バージョン | 冬バージョン |
春夏バージョンを玄関に飾りました。 | 義母の作品です。 |
娘が自由研究としてまとめました。 |