おもちゃのお金セットから出てきたもの
それは、なんと500円紙幣でした!
「懐かしい」「見たことはあるけど、触ったことはない」「噂では聞いたことあるけど、見たことはない」「何それ?500円は、コインに決まってるじゃん!」など、世代によって感想はいろいろかと承知しております。
かく言う私は、小学校のころ、小遣いの中にたまに500円札が混ざっていた記憶がある世代です。500円札をぐしゃぐしゃに握ってお使いやおやつを買いに行った思い出がちらほら。そういえば、小さいころのお年玉は、ぱりっと三つ折りされた500円紙幣でした。
でも、今は500円硬貨の全盛期。500円紙幣は教科書や資料などでしか見る機会もなく、すっかり過去のこととなっていると思ったら。
つい先日、思わぬところから突然出てきました。
それは、数年前に姪から娘へもらったおもちゃのお金セットの缶の中です。
姪はずいぶん大事に遊んできたのでしょう。キティちゃんの缶に種類ごとにていねいに輪ゴムでまとめられ、娘に渡されたおもちゃのお金たち。しかし、わが家ではガンガンに使われ、私も缶の中身に特に気に留めることもなく、逆に、隙あらば「そろそろお姉さんだし、処分しなくちゃね」と、その機会をうかがっていたところでした。
そんなある日、娘(小3)が友人とそのおもちゃのお金で遊んでいたところ、「お母さん、これって本物のお金? 電気に透かしたら絵が見えるよ」と興奮しながら駆け寄ってきました。見ると1000円札とはちょっと違うけれども、でもなんとなく見たことがある懐かしい肖像画(岩倉具視氏)。 「も、もしやこれって500円札?? 」それも、折れていないぱりっとしたお札です。しかしそのぱりっと感が逆に信憑性に欠けるような気がして「え?そんなはずはないんじゃない?」と疑ったのですが。
その日はちょうど親子で遊んでいたので、友人の母にも見せたところ、子供と同じように透かしたり眺めたり......。
結局「これって本物よ」という判定結果になりました!
それにしても、このおもちゃがわが家に来てからおそらく4?5年は経っていると思いますが、その間誰も気づくことなく、しかも遊ぶ間にも捨てられることもなくすこともなく無事に見つけ出されたこの紙幣、これもなにかのご縁でしょうか。
子供たちは初めて見る500円紙幣を目の前に、さっそく百科事典でお金の歴史を調べています。
ひょんなことから見つかったこの紙幣、まずは姪の了承を得た上で、わが家の宝物にしようと思います。
まさか、この中から?! | ([よ]にとっては)懐かしい肖像画 |
親も子も電気に透かしてチェック! |