コーチ就任
小学校に入学した長男が地元のサッカーチームに入団することになりました。
いずれは一緒に野球がやりたいと思い、毎週のように私の趣味の草野球に付き合わせてグラウンドに連れていっていましたが、父の一向に上達しない様子に何かを悟った(あきらめた)のか、彼は自らサッカーを選択したのでした...。
さて無事に1・2年生の「低学年」クラスに入団し、息子はチームメイトともすぐに打ち解けた様子。
入団当初、妻の仕事の都合がつかなかったため、私が付き添いに行くことになりましたが、子どもと違い、コーチや見学のママさんたちとも絡めずに隅っこのほうでコソコソ。まだ幼児の次男を連れて手持ちぶさたに見学していると、ある一人の年配コーチが話しかけて来ました。
「お父さんも次に来る時はジャージで来ないとね」
よくよく話を聞くと、このチームは「サッカーを通じて親子の絆を深めよう」という方針で、父母がそれぞれコーチやマネージャー、会計などの運営スタッフとして積極的に関わりましょう、という考えのようでした。
私は、サッカー未経験ですが、ただボーッと見学しているのもつまらないと思い、翌週は運動できる格好で参加することにしました。
さて当日「一緒に身体を動かしましょう!」というコーチの誘いを受け、照れながらも、混じって参加することにしました。
準備体操やブラジル体操(なんだそれ?)をして、パス練習を始めると、まだ私が何者かもよくわかっていない子どもたちが「コーチ!コーチ!」と言ってパスを出してきます。
「いやいや、まだコーチじゃないんだけどね...」という大人の事情は置いといて、とにかく子どもに「なんかこのコーチ下手だな」と思われないように、夢中で"ナイスなパス"を演出していました。
帰りがけ、スタッフの方から「いつコーチ登録します?」と言われ、もちろん即断です。
その後といえば、スパイクやら練習ユニフォーム(たぶんヨーロッパのクラブチームのレプリカ。実はいまだにどこのチームかよくわかってない)をどさくさに紛れて購入。
子どもたちから「コーチ」と呼ばれるたびに、「この子たちを勝たしてやりたい...うまくさせてやりたい...」というおせっかいな使命感まで生まれ、息子には「グラウンドではコーチと呼びなさい!」と相撲部屋の親方のような発言までする始末。
父親(私)の張り切り具合に、当の息子はかなり引きぎみ(汗)、並行して自分の草野球にも参加し、週末はかなりヘトヘトですが、すでに真っ黒に日焼けしながら、つかの間のコーチを楽しんでいます。
初練習は体育館で。 | 実は細かいルールはよくわかってません。 |
コーチというよりただの観客として声援。 |