紅茶をおいしく淹れておもてなし
暑くて長い夏から一転、突然寒くなり秋がやってきました。
寒くなると温かい飲み物が恋しくなります。
普段はコーヒーを飲むことが多い私ですが、先日、友達からのお誘いで「紅茶をおいしく淹れておもてなし」講座に参加してきました。
はじめに、紅茶は何の植物が原料となっているかみなさんご存知でしょうか。
紅茶、日本茶、中国茶、これらは皆同じカメリア・シネンシスという椿科の植物の葉が原料となっているようです。
ちなみに、紅茶の三大銘茶は、インドの「ダージリン」、スリランカの「ウバ」、中国の「キーマン」だそうで、
普段何気なく耳にする紅茶の名前も、茶葉そのものの名前なのか、ブレンドティー(茶葉と茶葉を組み合わせたもの)なのか、またはフレーバーティー(茶葉と香料を組み合わせたもの)なのか、違いがわかっていないことに気づかされました。
さらに「水色(すいしょく)」という言葉をはじめて知りました。
水色とは、紅茶の色のことで香りや味に加え水色を楽しむことも紅茶ならではの楽しみのようです。
そのため紅茶のカップは、内側は白いものが基本。さらに香りが広がりやすい浅い形が望ましいのだとか。
講座では、その他に茶葉の種類や製法の違い、飲み方のマナーなどについても教えてもらいました。そして、基礎知識について学んだ後に2つの実験をしてみました。
○ティーバッグ編
ついふったり絞ったりしてしまいがちですが、そうすると渋みが増すと言われています。
そこで、1分間ティーバッグをふり続けたものと、ふらずにじっくり浸したものを飲み比べてみました。
結果は......ふり続けたものは本当に苦い!飲んですぐに違いがわかりました。
ワンポイントアドバイスは、先にカップにお湯を注いでからティーバッグを浸すことだそうです。
そうすることで茶葉がじわじわと開き、余計な渋みが出にくくなるようです。
○ティーポット編
おいしい紅茶は、温度と空気のバランスで変わると言っても過言ではないようです。
そこで、今度は温度の違いで飲み比べてみました。
沸騰前のお湯で淹れたものと、沸騰直後のお湯で淹れたもの。
結果は......沸騰直後のお湯で淹れたもののほうが、断然香りがよく、おいしさが引き立っていました。
できればポットのお湯を使わずに、水道の蛇口から勢いよく出した"汲みたての水道水"を使うことがポイントだそうで、そのほうが空気がたくさん含まれた水になるようです。
適切な温度は95度と言われていますが、これはちょっとぼこぼこ沸騰してきた具合で火を止めるのがちょうどよいとのこと。長時間沸騰してしまうと空気が少なくなってしまい、おいしさが半減してしまうので注意。
ちょっとした加減を知ることがおいしく淹れるコツのようです。
普段何気なく飲んでいる紅茶も、学んでみると意外と奥が深いことを知りました。
香りや味、そして水食の違いがわかると、さらに紅茶の楽しみも広がりそうです。
まずは今回学んだ方法で紅茶をおいしく淹れられるよう実践してみたいと思います!
ジャンピングの仕方に注目します。 | 茶葉の開き方にも違いが出ました。 |
最後にティータイム。至福のひととき。 | |