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ブブゼラ片手に


[よ] 日常生活

先日、南アフリカでの3週間の出張を終え夫が帰国しました。
夫はテレビ番組制作の技術スタッフ、最近はサッカー関連の仕事が多かったため、今回のワールドカップも当然のようにスタッフの一員として送り込まれたのでした。
国内外問わずあちこちに出張に行くことは慣れていますし、これまでは海外でも危険のない地域ばかりだったので特に心配することもなかったのですが、今回の南アフリカはさすがに緊張しました。1年くらい前からこの出張については知らされていたのですが、「そうは言っても、まあ大丈夫でしょう」とお気楽に構えていました。
ところが、開催が近づくにつれ、治安の悪さが目立つニュースが増え、報道関係者の被害も目につきます。
「ポルトガルとスペインの報道スタッフが強盗に遭ったホテルは、今度僕が泊まるホテルだよ」と言われたときには、本当に怖くなりました。
また、出発の数週間前に夫の職場のメンバーと食事を共にする機会があったのですが、みんなから「大丈夫?すごく治安悪いみたいだよ」「家族としてとても不安でしょう......」などと慰めの言葉をかけられ、改めて「そんなに危険な地域に行くんだ」と知らされました。とは言え仕事は仕事、拒否するわけにはいきません。
無事を信じ、祈りつつも、一方でいろんな想像が頭をよぎります。
 ・現地トラブルに巻きこまれた知らせを聞き、インタビューで泣き崩れる私
 ・娘と2人、これからどうやって生きていけばいいかと途方に暮れる私

出発前には、何を血迷ったか家族写真を写真館へ撮りに行ったり、夫の母親からは無事を祈願したお守りまで届く始末。今後も続く長い職業人生においても、おそらくないであろう危機感を覚えた時期でした。

そんな私の不安をよそに、ワールドカップは華々しく開幕、サムライジャパンは見事に大健闘し、大きなトラブルもなく無事に閉幕。私の抱えていた不安はありがたく大外れ、夫はいくつかのお土産を手に元気に帰ってきました。

世界中を興奮させ寝不足にさせたワールドカップですが、わが家にとっては別の意味でドキドキしたイベントでもありました。

ブブゼラ
会場をうるさくも盛り上げた噂のブブゼラですが、
音を鳴らすにはけっこうな肺活量が必要です!
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