初めての陶器市
ゴールデンウィークに、夫の出身地である佐賀県の有田町に行ってきました。
有田焼で有名な有田町は、この時期になると陶器市という大イベントが開催されます。
有田駅周辺にずらりとお店が並び、その距離およそ2?3キロ。
あまりの出店店舗の多さに一日では見切れないほどで、どこから見ようか迷ってしまいます。
高級でなかなか手が出ない器も、このイベントでは手ごろな値段で買えたり、思いがけない一点ものに出合えたりと、日本全国から100万人以上もの焼き物のファンが集まってくるそうです。
現地に着いたのは、5月3日の午前中だったのですが、すでにすごい人混み。
普段歩いている人をなかなか見かけないような静かな町が、まるで原宿の竹下通りなみに混んでいました。色とりどりの旗が並び、音楽がかかり、とても活気に満ちあふれていました。
慣れている人(常連さん)は、帽子にリュックに軍手。
どうやら、それが陶器市スタイルのようです。
器を傷つけず、日ヤケ対策をばっちりして、効率よくお買い物というわけですね。気合い十分な姿に感心してしまいます。
さっそく初めて見る光景に興奮しながら、お気に入りの器探しに没頭します。
見始めてすぐに気に入った器を見つけても、まだまだ先があるから......とつい買うのをためらってしまい、なかなか買うタイミングがつかめません。有田焼き以外にも、信楽焼きや、備前焼などもあり個性的な器に見入ってしまいます。なかには、1皿50?100円とびっくりするほどお買い得なものもあります。
中間地点に来て、足がだいぶ疲れてきたところで、そろそろ決断しなければ!と自分に言い聞かせようやく買うものを決めました。幸いにも、中間地点からわりと近くのお店で買いたいものを見つけることができ、遠くまで戻ることはまぬがれたのですが......。
ところで、路上にはいたるところで「ハマ」や「有田焼のかけら」を見かけます。
「ハマ」とは、本焼きをするときに焼き物を載せる土台のことだそうで、大きいものから小さいものまで、あちこちで見かけます。見た目は、まるでさざえの蓋のような感じです。
夫によると、子どものころ、よく「ハマ」で水切り遊びをしたようです。
ハマの形状が、普通の石よりもたくさん水切りができる仕組みになっているとか。
有田ならではの遊び方ですね。
次回の陶器市は、秋に開催されるようです。焼き物好きな方は、ぜひ一度行ってみてください。
■有田陶器市
http://www.arita-toukiichi.or.jp/open.html
陶器市スタイルの人発見! | 町の様子 |
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ハマが落ちています | 水切り遊び中 |
ある窯元さんのお庭 | 有田焼きのかけら |