守りたいのに......
突然ですが、ゴミの出し方を間違えたことはありませんか?
曜日を間違えたり分別を間違えたり......。
私が住む部屋の窓からゴミ収集場所が見えます。回収日の朝は、ほぼ毎回汚く散らかっています。前夜からそこに置かれたゴミをカラスが早朝にあさるからです。プラスチック容器等の回収ではない日にそれらを出してしまい、数日間放置されることもあります。食品自体でなければ大丈夫そうですが、匂いを感じとるのか、やはりカラスが散らかします。「カラスめ!」と悪態をつきたくなりますが、むろんカラスが悪いのではなく、当日の朝に出す、指定日に出すというルールを守らない人がいけないのです......。
ただ、一方で、前夜から出す人や間違えて出してしまう人にも同情してしまいます。
なぜって、ゴミの排出ルールを守るのはけっこう大変だからです。
私の住んでいる地区は燃えるゴミが週2回、燃えないゴミが週1回、古紙・古布が月2回集められます。
また、分別方法は以下のとおり。
「ごみと資源物の出し方一覧表」という冊子も配られ、各ゴミの出し方について確認できるようになっています。
私たちの未来のためにもしっかり守らなくては......と思えば思うほど、出し方を迷います。
例えば、紙の封筒。これは古紙の分類に入りますが、窓付封筒の場合、その窓の部分は紙ではないので、どうすればいいのでしょうか。また、ペットボトルとそのキャップは別の分類になるのですが、キャップを外した後、その本体に残ってしまっている輪の部分はどうすればいいのか(取ろうとするとケガをしそう)......。配られた分別表だけでは判断しかねるものがたくさんあります。燃えるゴミと言っても、素材的に燃えるかどうかではなく、燃やしても害が出ないかどうかで判断するという話も聞いたことがありますし......。
しっかりと分別して出したい。だけど......、
ゴミのことだけにたくさんの気を配る時間と余裕はないというのが本音です。分別も複雑、回収日もさまざまで、一度覚えても忘れてしまうこともあります。同じ市内でも、隣街に引っ越すと回収日が違うこともありますし、県が違えば分別の仕方も変わってしまうので、さらに混乱です。日本人でさえ迷うのですから、外国から来た方はもっと困りそうです。
海外ではどうしているのでしょうか?
私が訪れたことがある3カ国に限定すれば、ゴミ回収BOX(かなり大きいもの)を常設し、少し言葉ができれば、何をどこに捨てたらいいのかすぐに理解できる程度には簡潔にしてあったように思います。BOXが常設してあれば好きな時間に捨てられます。また、カラスなどにまき散らされる心配もないので非常にいいなぁと思っていました。土地の少ない日本だと設置はむずかしいのでしょうか?
分別が大変などと言うと、多くの方におしかりを受けそうですが......もう少しゴミが捨てやすくなったら、今、ルールを守れずにいる人も、守れるようになるのではないかと思います。本来、ルールを守るというより、私たちのために積極的にやるべきことではあるですが。ゴミ自体を減らす努力も必要ですね。
<関連サイト>
- 各国いまどき報告(ドイツのゴミ事情編)
- 江戸時代のリサイクル...時代のせいにしてはいけないけれど、今の暮らしで、これは無理でしょうね。
- 横浜市 ゴミと資源の分け方・出し方...横浜市にも、資源の回収には「資源収集ボックス」というのが常設されているようです。でもまだまだ数も少なく、たまたま近所に住んでいない限りは使う機会はあまりなさそうです。それに日常のゴミは対象外です。
- 日本の環境首都コンテスト 第6回 結果発表
ご近所の方が「まったく、もう!」と毎回憤慨しながらも片付けてくださいます。 いつもありがとうございます。 |
コンビニに設置されているゴミ箱。 表示も分かりやすいです。 |