遅咲きの梅と、早咲きの桜
3月の第1、2週の週末、梅と桜を見に行ってきました。
関東の春はまだ2回目の私にとって、あちこちで見かける「梅」や「桜」の観光名所を紹介したポスターにうっとり。「行きたい!行きたい」と大騒ぎです。
たった2人家族の我が家ですが、仕事の関係でお休みが合うことはなかなかありません。しかし今回は2週続けてお休みが合ったため、梅と桜を見に連れていってもらいました。
第1週は、東京都青梅市の「吉野梅郷」に梅を見に行きました。
横浜市内ではすでにあちこちで咲いていますから、そこでは山一面に咲いた梅がさぞかし絶景だろうと期待に胸ふくらませ、電車で片道約2時間掛けて出かけました。
電車内では同じ目的と思われる人をたくさん見かけ、その期待はさらに大きくなるばかり。
しかし、この辺りは横浜より少し気温が低いからでしょうか、着いてみると山一面に植えられている梅のほとんどはまだつぼみのままです。
本来なら、白とピンクのグラデーションに染まるのでしょうが、残念ながら咲いているのはほんのわずかです。 それでもみんなの第2の目的は「お食事」のようで、まだ咲いていない梅の木の下、「プチお花見」があちこちで始まっていました。
私たちは、わずかながら咲いている梅の花を撮影し、「梅大福」という餡が梅のお菓子をいただいて、梅を堪能、青梅市を後にしました。
帰りの電車から外の景色を眺めていると、都心に近づくにつれ梅がきれいに咲いているのが見え、ちょっと苦笑いでした。
第2週は静岡県河津町に桜を見に行きました。
といっても、朝「ミステリーツアーに行くよ」とだけ告げられ、私は行き先も、目的も知らされず、車に乗せられました。
しばらくすると、あちこちで「梅まつり」の看板が目に入ってきたので、 先週のリベンジに来たのかな?と思っていると、そのうち「葉桜」のように緑の葉をつけたピンクの花の木が目に留まりました。
季節柄まさか桜とは思わない私は「関東には"葉梅"なるものが存在するのか?」とついつぶやいてしまいました。
すると隣で運転していた主人が「ちがうよ、これはソメイヨシノとは別の品種の桜なんだけど、もうそろそろ終わりみたいだね」とぼやいています。 どうやら彼の「ミステリーツアー」の目的の1つは早咲きで有名な「河津桜」の観賞だったようです。
そのうち、車は少し山に入り、先ほど見かけたのと同じ、少し濃いピンクの桜が満開の景色が見えてきました。
先週は梅さえまだ満足に見れなかったのに、今週はもう桜(それも葉桜になりかけている)を見ることができるなんて、感激のあまり大騒ぎです。
やはりひと足早い桜を求めてか、観光客の車のナンバーの多くは遠く東京や神奈川、また千葉や埼玉のナンバーもありました。
私たちも、桜の写真を撮ったり「桜まんじゅう」や「桜大福」なるお菓子を試食したりと、普段の生活では まだあまり感じることができない春を楽しみました。
それにしても、梅がまだ咲ききってないところもあるかと思えば、桜がすでに散りはじめているところもあるなんて......
次の「ミステリーツアー」もとても楽しみです。
吉野梅郷の梅(3月2日撮影) | 河津桜と菜の花(3月9日撮影) |