痛感、生命保険の見直し
2004年の幕開け、私は体調不良で迎えました。
子どもを授かってから4カ月、その間ずっと体調が良くなかったのですが、1月1日、ついにドカンと大きな爆弾が落ちたような症状が現れてしまいました。
しかし、お正月で病院はまだ救急体制のまま、たとえかかりつけの病院へ行ったとしても、いつも診察してもらっている先生ではありません。ならば4日、いつもの先生が担当の日に行こう、と症状を見守ることにしました。
そして4日の朝、ほぼ一番に病院へ駆け込み診察してもらうと、いつもの症状にプラスαで症状が重くなっているとのこと。その場で治療は済んだけれど、しばらく安静にするように、できれば入院しなさい!と診断されてしまいました。
これまでもずっと自宅で安静療養をしていたので、いまさら入院するなんて......、と思ったのですが、よほど症状がひどかったのか先生も「家でも食事とトイレ以外はずっと安静だよ、できるの?できることなら入院しなさい」それは(もししなくてひどくなっても責任は取れないよ)と暗にほのめかしているのです。
その場で判断できなかった私は「とりあえず家族に相談します」とだけ言って帰宅しました。
主人や母に相談したところ、みんな口をそろえて「入院しなさい」と言います。
簡単に言うけど、いったいどれくらいお金がかかるのでしょうか。
1週間くらいの予定と言われましたが、これまで入院の経験はなく、想像もつきません。
自宅での安静が可なら自宅がいいよ、と心でつぶやいてみましたが、私だけでなくこれから生まれてくる子どもの命もかかっているため、周囲の目は冷ややかです。
私は生命保険に2つ加入しています。A社は15年前から母がかけてくれているもの、そしてB社は8年くらい前にガン保険からスタートし、去年医療保険を追加したものです。それがあるから費用もまかなえるだろう、ということになり、しぶしぶ入院をすることになりました。
経過はとても順調で、最初の2日間だけ点滴による投薬、その後は徐々に動いてもよくなりました。
当初7日間の予定だった入院も早ければ5日間くらいでも退院できるだろう、とのこと。
私は両手をあげて大喜びしました。
その病院は、現在入院患者が少ないらしく、私は2人部屋を1人でのびのびと使わせてもらっていたので、その点は良かったのですが、慣れないベッドに一日中横になっている辛さ、退屈でもテレビは800分1,000円もするのでずっと見ているわけにもいきません。
そして食事、たぶん元気なときはおいしく頂けたと思うのですが、そのころの私は折からの体調不良を引きずっていて、なかなかのどを通らず、結局は白ご飯にふりかけをかけて食べていたのでした。
1日でも、いえ1分でも早く、ここから出たい!というのが切なる願いでした......。
ところが、入院中に生命保険の契約内容を確認してみると、A社は入院10日目からの支給(なにせ契約が古いもので)、たのみのB社も入院5日目からしか支給されないとのこと。
それを知った家族は「病室も空いてることだし、どうせ帰っても安静なんだから、10日くらいいさせてもらえば?」とあっさり言うのです。
それを聞いて私はがっかり。
しかし、ここは病人の意見を尊重してもらい、5日で保険が支払われるB社に希望をたくし、5日で退院したのでした。
結局かかった入院費用は、5日間で約50,000円、受け取った保険料は、B社のみで、25,000円でした。(入院5日目のみ 5,000円 + 入院一律支給金 20,000円)
半分しか回収できなかったことになります。
日ごろは健康優良児で、まさか生命保険のお世話になるなんて思ってもみなかったので、契約内容を振り返ることもありませんでしたが、今回の件で見直しの重要性を痛感しました。
「日帰り入院からもOK!」なんていうCMもよく見かける今日このごろ。テレビや新聞、折り込みチラシ、いろんな場面で生命保険の情報を目にします。
これまではひとごとと思っていたのですが、見直してみる価値は十分ありそうです。