歯科医の今昔
6月4日は「虫歯予防デー」、そして、6/4?6/10までは「歯の衛生週間」だそうです。
このシーズンにあるのが、学校での歯科検診。小学生の娘はあと数本乳歯が残っており、特に奥歯の乳歯は磨きにくいようで、ついに虫歯の指摘を受けてしまいました。
幼稚園のころからずっと虫歯で、現在も奥歯すべてが銀歯の[よ]。
反対に、夫は生まれてからずっと虫歯ゼロで、人生において歯科に行ったことがないという、私にとっては不思議な人物です。
この2人の虫歯に対する考えは大きく違います。
[娘]
お母ちゃん、ごめんね。虫歯ができちゃったよ(涙) 一生懸命歯磨きしているのにどうしてなっちゃうんだろう!
[よ]
大丈夫だよ、人生で虫歯の1本や2本、なんてことないよ! くよくよしなくてもいいのよ。
[夫]
何言ってるんだ。磨き方が悪いんだ。虫歯なんて、絶対に許せない(怒)。
娘も、さぞ混乱していることでしょう......。
学校からの診断書を手に、さっそく行きつけの歯科に向かいました。
担当の医師は、子どもに対しても歯の状態や治療方法をわかりやすい言葉でていねいに説明してくれます。いわゆるインフォームドコンセントです。
[医師]
今回の虫歯はね、奥歯の乳歯でとても小さい穴なので、大したことはないんだよ。この歯はもう少したったら抜けるので、次に生えてくる永久歯を大事にすればいいからね。
[娘]
一生懸命磨いているのに、どうして虫歯になるのかな。
[医師]
虫歯は磨くだけじゃ予防できないんだよ。ご飯を食べるときも、よくよく噛んで唾液をたっぷり出し、歯から食べ物を洗い流すと、食べながらも歯磨きになるんだよ。
加熱した食べ物は歯にくっつきやすいけど、生もの、例えばサラダや漬け物は、歯についた食べ物を流す役目もあるので、順番にまんべんなく食べると、汚れがたまりにくいんだよ。そうやって食べる人と、そうでない人が、同じ時間、同じように歯を磨いても、効果が違うんだよ。
永久歯が生えてくるまで、ちょっと削って白いお薬でかぶせておこうね、この機械でちょっと削るけど、痛くないからね。
なるほど!
そういうことなんですね。大人の私も非常に勉強になりました。
確かに歯をよく磨くけれど虫歯になりやすい人、そうではない人、それぞれだなあ、と思っていましたが、きちんとした理論があるのですね。
そして、子どもにもていねいに説明し、本人が納得してから治療に入るその医師のおかげで、娘の治療に対する恐怖心はすっかりなくなり助かっています。
私が子どものころ通った歯科の医師はとにかく怖くて、怖くて騒ぐとビンタされていました。確かに騒ぐと危険なので、気持ちはわかるのですが、とにかく歯科に対する恐怖心だけが大きくなった記憶があります。
最近の子はいいな、とうらやましく思う[よ]でした。
このお知らせが来たら......。 子どもにとって恐怖の1枚 |
こんなかわいいノートやポイントシールなど 子どもを引き寄せる工夫がいっぱい! |