牛乳をめぐる奮闘
ことの始まりは、買い物から帰った母の「あ!」という声から。
牛乳を買って来たら、冷蔵庫にはすでに飲み途中のパック1つ、開けてないパック2つがありました。つまり現在牛乳約4リットルあることになります。
牛乳は好きですが、母と私の2名で飲むには多すぎです。
母のボケ具合も気になりますが、1週間ほどしかもたない牛乳がこんなにあってどうする?と困ってしまいました。
それ以上に困っているのは冷蔵庫事情。母は大の貯蔵好き。バターやチーズが数種買い置きしてあるばかりでなく、話題の塩麹、みそ漬けなどの自家製の食品も冷蔵庫に鎮座。それなのに、冷蔵庫は135リットル(一人暮らし用くらい?)しかありません。
......というカクカクシカジカな事情があり、1パックは私が会社に持って行くことになりました。
珈琲にミルクを足したいとき、会社ではスキムミルクを使っていますが、牛乳を使えばちょっとリッチなカフェオレになりそうです。そんな期待を持ってみたものの、月曜から金曜の5日で飲める量はわずかでした。外出の日もあったり、飲めない日もあります。
会社の冷蔵庫は、共有スペースなので、1リットルの大きなパックをいつまでも置いておくのも申し訳ないですし、なにしろ賞味期限が気になります。かといって捨ててしまうのも気が引けます。
そこで、氷皿で凍らしてみたのです。保存はきくし、使いたいだけ出せるし、いつでも気軽にカフェオレって素敵!なんて風に思ったのでした。
たったそのことのためだけに、週末に会社に立ち寄り、氷牛乳を作りました。まずは前日に入れておいて凍っている牛乳を氷皿から外して、また氷皿に牛乳を入れて凍らす、という作業の繰り返しです。
氷皿から外すのに、少し表面を溶かして......という、少々面倒なことをしながら、「いったい何をやっているんだろう?」という自問自答が頭に浮かびますが、牛乳を無駄にしないこと、素敵なカフェオレのために頑張ります。
さて、週明けの月曜日、いよいよ珈琲に氷牛乳を入れて電子レンジでチン!素敵な朝のカフェオレ。
......のハズが「あれ?」
表面に固まりがたくさん浮いているし、あまりおいしくありません。
不思議に思い、牛乳について調べたところ、牛乳は解凍時に油分と水分が分離しちゃうらしいのです。そうならないようにするポイントは、ゆっくり溶かすこと。なるほど!そこからは実験です。
■実験
(1)カップに氷牛乳を入れ、ゆっくり珈琲を注ぎ、回しながらゆっくり溶かす
(2)カップに氷牛乳を入れ、冷めた珈琲を注ぎ、回しながらゆっくり溶かす
(3)保温カップに氷牛乳を入れ、さらに冷蔵庫に入れて一晩かけて溶かす
■結果
(1)温かい珈琲に当たった部分が分離してしまう。
(2)分離する量は減らせますが、ひたすらぐるぐる回すことになります。
仕事中だし、いつまでもやっているわけにも......。
(3)大成功。分離せず、味もほぼ変わらない状態。
実験(3)の方法がベストということは見つけましたが、「いつでも、気軽に」という願いは叶えられませんでした。結局、大量に購入した牛乳に、ぐるぐる振り回されたのは私のほうでありました。
牛乳を凍らして保存したいときの解凍方法はわかりました。
ただ、やっぱり牛乳は新鮮なうちが一番。
また母が大量に買い込むことがないよう願うばかり......。
氷牛乳。キュービックでかわいい | そのまま温めると分離します |
保温カップに入れて冷蔵庫へ | 翌朝、無事に普通っぽい牛乳に |
買いすぎたものは家にあふれています。 食べれないとこんな感じに...... |
でも実は珈琲はブラック派です。 こんな素敵なブレイクタイムを過ごしたいものです |