癒されるもの
「ヒーリング」「癒し」という言葉をよく耳にします。
辞書を調べてみると、『ヒーリング:心身に働きかけて生命力・自己治癒力を引き出し,治癒・回復を促す活動。癒し。』となっています。
私にとって「癒し」となるものは以前実家で飼っていた猫です。
今は残念ながら賃貸住宅に住んでいるためペットを飼うことができません。これまで飼っていた猫は実家にいるので 普段は会うことも遊ぶこともできませんが、いつも写真を持ち歩いてときどき眺めています。
もちろん、パソコンのデスクトップ画面も猫の写真です。
そして、見るだけでは物足りないときは、実家に電話をかけ、猫を電話に出してもらいます。
猫の名前は「ミイ」、女の子です。
彼女は機嫌が良いときは、名前を呼ぶと、「ニャーオ」と返事をします。
そこで、私は寂しくなるとミイの声を聞こうと実家に電話をかけてしまいます。
しかし、機嫌が良いときばかりではありません。
私:「ミイちゃん」
ミイ:「......」
私:「ミイちゃん、お返事して!」
ミイ:「......」
電話口でこんなむなしい会話が繰り返されますが、たま?に機嫌が良いと「ニャーオ」と返事をしてくれます。 するとそれまでの疲れやもやもやした気持ちが一気に晴れて、まさに「癒される」という感じになります。 (ミイにとっては迷惑でしょうが)
しかしたいていは、いくら私が名前を呼びかけてもお構いなしで、顔を洗ったり毛繕いをしているようです。
そして返事をもらえないまま、がっくりとして電話を切ることになります。
そんな私を哀れに思ったのか、両親はわざわざ小型のラジカセを購入し、ミイの声を録音しはじめました。 私が電話をすると、事前に録っておいたミイの鳴き声を流し「ほら、満足した?」とからかって聞いてきます。
しかし「ザーザー」という雑音とともに流れてくるミイの声はリアルタイムに発する声に勝るはずもなく、なんとなく聞かなくなってしまいました。 そしてそう簡単には鳴いてくれないとわかっていながらもまた電話口で「ミイちゃん」とおねだりするのです。
ある友人から「アニマルセラピーって知ってる?動物が人の心を穏やかにしたり癒したりするらしい。動物をなでているだけで血糖値が下がった例もあるんだって!」 と聞いたことがあります。
そうなんだ......。私の場合もしっかりと当てはまっているようです。
老若男女を問わず犬を散歩している人をよく見かけます。
きっとペットたちは人間の心に何かしら「癒し」を与えていることでしょう。
ペットを飼うことができない私にとって、実家への電話は「癒しの電話」となっています。
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こんな形相なので「ちょっと怖い!」 とも言われます。 |
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