吸血鬼も怖くない!
ニンニク注射というのが話題になっていると聞きました。
※注:実際はニンニクが入っているのではなく、「元気になる」というイメージで名づけられたそうです。
久しぶりに日本へ戻ってきて、ショック第1弾はニンニクについてでした。
ニンニクは、北京ではどんな料理にも入っています。
炒めたものにごろごろと入っていたり、テーブルに生のニンニクが置いてあって、おつまみ代わりに食べたりします。
殺菌作用や整腸作用もあり、衛生状態に不安があるときや、下痢のときに生のニンニクを食べると効果がある、などといわれています。
別にニンニクがとても好きというわけではないのですが、私も料理をするときは毎食2?3カケは使います。 これがすっかり習慣になってしまったようです。
周りの留学生もニンニクを使った料理を食べる人が多いせいもあり、「ニンニクを食べた」ということを意識することはめったにありません。
"皆で渡れば怖くない"といった感じです。
さて、帰国してから、私は北京でそうしていたように、ニンニクをたっぷり入れてチャーハンを作りました。
日本のニンニクは少し香りがきついかな?と思いはしたものの、さほど気にしませんでした。
いざ、食べようと母を呼ぶと、母は一口食べて、「今から出かけて人に会うから......」と箸を置いてしまいました。 それではじめて気がつきました、日本ではニンニクの匂いはタブーだったことを。
ニンニク臭に限らず、口の匂いを消す商品もいろいろ出回っています。
食べたいけど、食べたあとの臭いが嫌という人、いえ、"臭う"と思われるのが嫌と思う人が多いのでしょう。 他人にどう思われているかを気にする日本人の習性から来たのかもしれません。
北京ではニンニクを買うとき10個くらいまとめ買いしていました。
しかし、最近ではたった1個のニンニクさえもなかなか使いきることができません。
ところで、ナビゲートのオフィス前にスパゲッティー屋があります。
この時期窓を開けていると、さわやかな風とともにニンニクを炒めている香りが漂ってきます。
日本人もけっこうニンニク好きなのよね、とあらためて思います。
毎日窓側で鼻を動かしながら。