冷たいもの
立秋が過ぎ、夏も終ったのか気温がそれほど上がらなくなりました。
とはいえ、まだ蒸している日が多く歩いていると汗がにじみ出てきます。
喫茶店に入れば、まだ冷たいものを注文する人が多いようです。
私は真夏でも冷たいものをあまり摂らないようにしています。
たとえ暑くても、冷たいものばかり食べていると体によくありません。体の中が冷えると血液の循環が悪くなり体調を崩しやすくなります。冬の冷えには関心がある人が多いようですが、夏の冷えにも要注意です。
だから私は夏でも朝は暖かい牛乳を飲んでいます。
外食するときは、そば屋ではかけ蕎麦、喫茶店ではホットコーヒーなどを注文します。
「暑い日には熱いものを」と言われています。
これには、暖かいものを食べると体内が温まり、汗が出て体の熱を奪うため、案外すっきりするという効果もあるようです。
それにしても日本人は簡単に体を冷やしてしまいがちです。
特に夏は、アイスクリームやアイスコーヒー、ざる蕎麦、そうめん、冷やし中華など......。冷たいものばかり食べてしまう傾向が見られるようです。
さらに、冷蔵庫でよく冷やす、というのがとても好きなように感じます。冬でも果物や飲み物などは冷蔵庫で冷やします。
一方中国では、冷蔵庫で冷やしてから食べることはあまり多くありません。
レストランでジュースやビールを注文したとき「冷たいのがいいの?」と聞かれることがあります。
ビールやコーラの冷えてないものなんて日本では想像できませんが、中国では結構あたり前です。
一言「冷たいの!」と言葉を添えないと生ぬるいビールが出てくることがよくあります。冬には冷たいものがないこともしょっちゅうです。
冷蔵庫の普及率がここ数年間でぐっと増えたとはいえ、まだ冷やすことが習慣になっていないからかもしれません。
また、夏の果物は本来体を冷やす効果があるからという中国医学の考えもあるようです。
さて、もう一度気温が上がって残暑が厳しくなるかもしれませんが、暦の上ではもう秋です。
そろそろ冬に備えて暖かいものを摂り体を整えましょう。