お米の話
突然ですが、お米は好きですか?
日本語では、「お米」を炊いたものを「ご飯」といいますよね。
「ご飯」という言葉には「食事」の意味もあることから、食事における「お米」の重要性がうかがえます。
中国でも白ご飯やチャーハン、粽としてお米を食べますが、常に主食なわけではありません。
面類や餃子、まんとう(むしぱん。肉まんの中身がないもの)、ビン(ナンのような小麦粉を練って平たく焼いたもの)、なども主食になります。これらを白いご飯と一緒に食べることはありません。
しかも、ご飯類はおかずを食べ終わった後に出るのが普通なので、おかずで満腹になると、ご飯を食べないこともあります。
ですから、「主食としての白いご飯と、副食としてのおかずがある、という日本食における「ご飯」とは多少認識が異なるようです。
ところで、中国では、お米を量り売りしていて、5キロで300円くらいが水準です。
大きな袋や缶に入ったお米の前に立つと、売り子のお姉さんが、「どれくらいほしいの?」と聞いてきます。
「2斤(1斤:500グラム)」
「え?そんなちょっと?何もできないじゃない」
「あ......(出された量をみて)やっぱり4斤!」
などとやり取りします。
日本と同じように5キロや10キロの袋で売っているものもあります。
たいていのお米は、黒ずんだり、かけたりした粒や石が混じってるので、研ぐ前にまず、それを取り除くことから始めます。
もちろん質のよいものもありますが、値段が倍以上します。
6月初旬、インターネット上で見た日本のニュースに「コメの国内消費に回復の兆しが見えてきた。」とありました。
1人あたりのコメ供給量(1年分)は、62年度のピーク以降減り続けていたのが、2000年度になって前年度と比べてようやく0.1%増になったとか。
何でも「牛どんチェーンの安売り効果」が要因らしいですね。供給量が増えたことは嬉しいのですが、まだまだ少なすぎると感じています。
もっともっと消費してもよいのではないでしょうか。
はっきり言って、日本のお米は美味しいです。
日本人としてのひいき目もあるかもしれませんが、冷えても美味しいお米なんて、そうめったにあるものではありません。
お弁当に持っていったおにぎりの中身が梅干しだけでも美味しいのは、そう、日本のお米だからです。
だからといって、中国米がまずいということではありません。
日本のお米より粘り気はなく、味は淡泊ですが、濃い味の中華料理には合っています。
卵チャーハンのあの病みつきになる美味しさは、中国のお米ならではなのかもしれません。
私は一日に1度はご飯を食べないと力が出ない気がします。
皆さんはどうですか?