あこがれの山頂カップラーメン
社内の山ガールたちに影響され、わが家でもときどき山登りを楽しむようになりました。といっても、小学生の娘の体力気力、根気に合わせ、ハイキングに毛が生えた程度です。
日帰りのため、一番の楽しみはなんといっても頂上で食べるお弁当!
しかし、いつも同じおにぎり弁当だとさすがに飽きてきたらしくメンバーからも苦情が聞こえはじめました。それに山頂は案外寒く、疲労困憊の体に冷たく、しかもどこに行くにも同じメニューのお弁当では疲れも癒えず......。
昨年秋、草津白根山に登ったとき、山頂でストーブ(アウトドア用の携帯ガスコンロ)でお湯を沸かし、カップラーメンを食べているグループがいました。食糧はカップラーメンのみ。それなのに、ほかほかの湯気をたてたラーメンはどんな高級弁当よりも美味しそうに見え、スープのいい香りが隣に座る私の鼻とお腹を刺激します。
「私も、山の上でほっかほかのカップラーメンが食べたい!」
ささやかながら、これが夢となってしまいました。
下山中もメンバーに「山の上でカップラーメン食べるなんて最高の贅沢だよね。豪華なおかずが入った弁当もぶっ飛ぶよ。あったかくておいしくて、疲れなんてすぐに取れるよね」などと洗脳していきます。
しかし、湯を沸かすあの道具一式は一体いくらくらいするのでしょうか......。
調査したところ、これが案外高くてびっくり。カップラーメンが何十個も買えてしまいます。カップラーメンのために大枚をはたくなんて、わが家にとって勇気のいる決断です。
しかし、簡単に夢をあきらめるわけにはいきません。いろいろ種類はありますが手ごろな一式を入手し、まずは近所の公園で予行演習をしました。公園に「火気厳禁」という看板はなかったのですが、もし禁止だったらどうしょう、とこそこそ隠れながら火を点け、お湯を沸かす練習をします。普通に遊んでいる小学生の子供たちの白い目を気にしながら......。
さて、ストーブの使用方法確認と湯沸かしの練習、ならびに試食は一通り終了。あとは、本番を待つだけ、と思ったら季節は冬になってしまい、しばらく山登りはお預けとなりました。残念です。
今年の冬はいつまでも寒く、長く感じましたが、先日、いよいよ山登り決行。やっとあこがれの山頂カップラーメンを堪能することができました。
場所は、静岡県の天城山の万二郎岳、万三郎岳を巡るコース。5月初旬だったのですが、山の中は寒く雨やヒョウが降ってきたり、雷も鳴り始め、予想より厳しくて苦労した分、山頂で食べるほっかほかのカップラーメンは心と体にじっくりとしみ込んでいきました。
夢かなった瞬間です!
今そろえている道具では、1度に1人分の湯しか沸かすことができず、最初に誰のカップラーメンに湯を使うか、すでに険悪ムードが流れています。今度はもう少し大きめの鍋が欲しくなりそうです。
入手したのは、このセットです。 | このリュックの中は 湯沸かしセットと水でいっぱいになってしまいました! |
初回は基本のこちらから! | いよいよ点火! |
寒いので、ついでに手も暖めます。 | さあ、沸いたよ! カップにアツアツの湯が注がれ |
3分待てば、最高のご馳走が出来上がります。 | 感動もそこそこ、のびないうちに頂きましょう! |
ついでに?杖も買ってしまいました。 | 歩行時だけでなく、休憩にも役立つようです......。 |