悔しい気持ち
近所の木々も色づき、秋もだいぶ深まってきました。
先日、家族で公園で遊んでいたときのことです。
久しぶりに娘(8歳)が「一輪車をやる!」ということで、その練習に付き添っていました。
今年から一輪車を始めて1年弱。最近は練習をちっともしていなかったので、まだ誰かに片手を持ってもらいながらやっとこげるレベルです。
そんな娘に対して、夫が軽いノリでこんなことを言いました。
「あそこまで一人でこげたら、お昼はマックにしようか」
その距離、約10メートル。
えっ!?まだ手を放すことも怖がっているのに無理でしょ。と思う私に対し、ちょうどお昼前でお腹が空いてきた頃だったことと、大好きなマックに行ける!という魅力的な言葉に惹きつけられ、娘の気持ちに一気に火が付きました。
勇気をふりしぼって手を放してこぐこと1、2回。すぐにバランスを崩してしまい、目標の場所までまったく届きません。
何度も何度もチャレンジして失敗をして......を繰り返していると、少しずつこげるようになってきました。
すると、娘からこんな一言が。
「もう怖い気持ちはなくなったけど、悔しい気持ちが出てきた」
その後、悔しさであふれてくる涙をぬぐいながらも何度もチャレンジを続けていました。
夫も私も学生時代に一輪車に乗れなかったため、どうアドバイスをしたらよいかもわからず、ただ見守ることしかできません。
気がつくと1時間が過ぎ、見かねた夫が最初に決めた半分の距離(約5メートル)まで行けたらいいことにしようと変更。
何とか半分の距離までは達成し、念願のマックに行けることになりました。
しかし、それでも悔しさが消えなかったようで、涙目で「もっとできるようになりたい!」と言い続けていましたが、その日はいったん練習を終わりにして、近所のマックへ。
さて、私が泣くほど悔しい思いをしたのはいつのことだったか?と問いかけてみたところ、すぐに思い出せず、最近はそのような感情からすっかり遠ざかっていることに気づかされました。
娘の姿を見て、私もがんばろうと心の中で思う、ある日の休日でした。
ちょうどつかまりやすい遊具から、一輪車スタート! | すぐにバランスを崩してしまいます。 |
片手を持ってもらいながら目標の場所まで練習。 | 念願のマックです。 |