我が甥自慢は叔母の常
姉が出産し、赤ん坊とわが家に里帰り中です。
赤ん坊は、非常にかわいい!
「かわいい」にもいろいろありますが、この「かわいい」は「いとおしい」という気持ちです。
それほど子ども好きとは言えないし、自分の子でもないし、赤ん坊に対してこのような感情が生じるとはまったく思っていませんでした。むしろ、姉の妊娠を聞いたとき、「ああこれで、姉も本当に違う家族を持つのだなあ」と寂しくもあり、うらやましくもあり、少し暗い気持ちになりました。
しかし、妊娠7か月を過ぎ、大きくなった姉のお腹に触れたときから、赤ん坊への思いは喜びに変わっていきました。生まれるのを楽しみに、祈る気持ちで待っていました。
そして、とうとう初面会の日はやってきました。
なんて無防備!
なんて小さい!
なのに暖かい!
なのに確かだ!
生まれたての生命という圧倒的な存在に、自分でもびっくりするほど驚嘆しました。その日の夜は興奮して眠れなかったほどです。生まれた赤ん坊がとても尊く思えて、数日後からしばらくわが家にやってくることが、さらに待ち遠しくなりました。
さて、実際に一緒に暮らしてみると、正直、赤ん坊はかわいいときばかりではありません。むしろその反対の時間が多いくらいです。
泣くときは、顔をしわくちゃにし、別人のような形相になってとてもブサイク。
昼夜かまわず数時間ごとに起きては泣き、起きては泣き、その声はかなり大きく、さらには「おぎゃー」というより「にゃおー、にゃおー」という変な声です。
私は、赤ん坊と隣の部屋に寝ています。ふすまで分けただけの部屋ですので、泣き声はかなりの音量で聞こえてきます。うるさくないといえば嘘ですが......。
それでも、やっぱりかわいい!かわいい!
もうメロメロです。ちょっと思い出すだけで、顔が緩んでしまいます。
平日はお昼休みに携帯電話で撮った写真をみてがまんがまん。そして家に帰るのが楽しみでしかたありません。週末が待ち遠しく、いざ週末になれば、友人との約束も断って、なにするでもなくずーっと眺めています。
新しい家族ができたことがこんなにうれしいなんて。もう少し大きくなって、モノがわかるようになったら、何を買ってあげようかしら。歩き回れるようになったら、どこへ連れて行こうかしら。
勝ち目のない本当のパパにライバル心を燃やしつつ、溺愛叔母ぶりに自分自身が驚いています。
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