さくらは猫のエサ係
今、実家に娘のさくらと2人で帰省しています。
最近いとこの結婚式など所用が続きここ数カ月で何度か帰省したので、さくらも実家のメンバー(私の両親、猫(メス 5歳))にだいぶ慣れてきました。
2歳になったさくら、大人の私たちのまねをするのが大好きで、ご飯を食べさせてくれたり、ソファに座っている私たちにわざわざ遠くにあるスリッパを持ってきてはかせようとしたり。また、お友達と遊んでいても泣いている子の頭をよしよしなでたりと、どうやら「世話好き娘」(余計な場合も多いのですが)になりつつあるようです。
こちらでは飼っている猫にも興味津々で、大人がエサをあげているのがとても気になっている様子。
猫には朝晩2回、ビンに入れている固形のキャットフードをスプーンで皿に入れてあげています。それを見ていたさくらは自分もあげたくなったようで、母からビンを取り上げてエサをあげはじめました。しかしビンもスプーンも大きくて思うように皿に入れることができません。すくったエサのほとんどを周りにこぼしながら何度も何度も皿に入れる練習をしていました。
さてうれしいのは猫のほう、実はさくらに負けず劣らずとても食いしん坊で、朝晩2回のエサでは物足りず、お腹がすくたびにエサを求めて「ミーミー」泣きながら足にまとわりつきます。だから、さくらは単にエサを皿に入れる練習をしているだけなのですが、猫にとっては予想外の大量放出で大喜び?!いつもと比べ大量だったにもかかわらずすべて平らげたようです。その結果、家のあちこちに嘔吐のあとが......。食べ過ぎて気分が悪くなったようです、お気の毒でした。
そこで、1回分ずつ小さなビンにエサを入れ小さなスプーンも用意して、さくらにエサ係をお願いすることにしました。
最近では起きると朝一番に「ニャーンコ」(どうやら猫のことみたいです)と言いながらエサ箱に向かっていき、うれしそうにエサをあげています。遊びに出かけて帰りが夕方のエサの時間に間に合わなくても、両親は猫に「もうすぐエサ係が戻ってくるから、もうちょっと待ってね!」と言い聞かせているようです。
2歳ながら役割をもらえ、さくらもなんだか得意そうです。
今でこそさくらも猫にエサをあげたりヨシヨシとなでたり、ときには一緒に昼寝したり、と楽しく過ごしていますが、もう少し小さいころは猫との関係がとても不安でした。
まだ生まれないうちからも、猫を飼う生活は胎児に良くない可能性があると一般的にも懸念されるくらいで、よく聞くのは猫の糞から感染するトキソプラズマ感染症や猫の毛などの猫アレルギーです。
さくらは予定より早く生まれ、生後1年間は正常に育つかが不安で病院以外は外出もしなかったくらいなので、猫の毛や持っているだろう菌からはなるべく遠ざけたい存在ではありました。1歳過ぎてはじめて帰省したときも、最初は猫を隔離していたほどです。
しかし猫は結婚する前から飼っていて、私にとって妹のような存在。とても大切なので、いつかはさくらと仲良く過ごせればいいなと思っていました。
また、さくらと同じくらいのお子さんでも生まれたときからすでに犬や猫と一緒に生活している友人も何人かいて、彼らは何の影響もなく元気に育っていること、そして生き物をかわいがることにより、成長にも良い影響があることなども感じていました。
実際は、夫が猫が苦手ということもあり飼うことは非常に難しいので、せめて実家では猫との生活を経験してほしいと思っています。
本人いわく「猫アレルギー」の夫は、この状況をハラハラと見守っているに違いありません。さくらが自ら望んで「エサ係」を担当している限り、その意欲を阻止するわけにもいかないですから。
猫にとってもエサをくれるさくらは小さくてもすでに命にかかわる?大切な存在。
これから仲良くしてくれることを祈っています。