われら人形劇団員!
さくらが退院して2カ月が過ぎました。
家でも入院中とだいたい同じスケジュールで、元気に過ごしています。
機嫌のいいときは特に問題ないのですが、一度泣き始めると大変!
入院中はさくらの世話だけに集中できたので、泣く前に「おっぱい」や「おむつ交換」など、先回りすることができ、「大泣き」に遭遇することはほとんどありませんでした。
しかし、家だとそういうわけにはいきません。グズリ始めていることも知らず家事をしていると、突然「ぎゃ?」と泣きわめく声が!!初めてその声を聞いたときは、あまりの大きさにあっけにとられ、ボーっとしてしまったくらいです。でも私が慌てた表情をすると、それを悟ったかのようにさらに高らかに、大きく泣きわめくさくら。Oh my God!
「泣くのは赤ちゃんの仕事」とはいいますが、なにせ肺の治療中で酸素ボンベから酸素を補給しながら生活している状態、あまり長い間泣き続けると顔が青ざめ、呼吸困難になってしまいます。そうならないよう、こちらも必死!いろんなことを試みています。
- ダッコしてゆらゆら揺れる
- 歌を歌う
- テレビを見せる
- 「ダンシングサンタ人形のトナカイ版」を見せて、一緒に踊る
- セリフをつけながらぬいぐるみを見せる(人形劇のように)
などなど。
あやしているときの姿と言ったら、とても人に見せられるものではありません。
たとえば「童謡のCDを流しながら一緒に歌って踊る」場合、主人がさくらを抱いてゆらゆら揺れ、私が歌いながら踊ります。幼稚園のお遊戯会のように全身を使って、即興で大きく踊り、大声で歌います。われを忘れて「♪む?す?ん?で、ひ?ら?い?て」「♪糸、まきまき、糸、まきまき、ひいて、ひいて、トントントン」......
私はもともと元気なタイプなのでそんなに不自然ではないのですが、主人はどちらかというと寡黙なタイプ、だから彼が一緒に小声で歌っている姿は、意外で笑えます。
家だと、どうあやそうと誰にも見られる心配はありませんが、病院だと看護師さんや他の患者のご家族などたくさんの人がいます。
夢中になると、ぬいぐるみを片手に「おサルさんと遊びまちょうね?」とか「あ、クマちゃんが遊びに来てくれたよ、さくらちゃん、遊ぼう!って、よかったねえ♪」などいつの間にか赤ちゃん言葉になってしまうのですが、あるとき、そんな姿を看護師さんに見られているのにハッと気付き、急に恥ずかしくなって「人形劇団のメンバーに入ってくれる?」と無理やり?巻き込んだこともありました。みんなですれば恥ずかしくない??
また、オリジナルソングもたくさんできました。だいたいは即興で歌い、すぐに忘れてしまうのですが、たまに頭に残りいつも歌っているものもあります。どれも「さくら、さくら」の繰り返し、いったい1日に何回「さくら」と連呼することでしょうか。
特にお風呂に入れているときは、退屈させないように、どうぞ泣きませんように......、と願いつつ、大きな声で「さくらソング」を歌い続けています。
すっかりメール文化が根付き、直接話をしなくてもコミュニケーションがとれる便利な世の中ですが、赤ちゃんは言葉をすべて理解できないし、ましてや文字など読めません。「面と向かって話す」という手段しかなく、それはそれは真剣勝負です。
今、わが家の人形劇団員は主人と私2人だけです。まだまだ継続中なので、機会があればぜひ参加してくださいね!
あやすための大切な道具たちです。 | 「ダンシングサンタ トナカイ版」 |
ダンボの指人形です | ほ?ら、こんなに仲良しです(^^) |