はじめてのボーイフレンド

2005年 03月 02日
［よ］ 子育て

冬の冷たい雨が降る中、生後4カ月の男の子がいる友人一家が遊びに来てくれました。

彼女と私はもう5、6年のお付き合い、偶然同じ時期に妊娠、出産をしたため、これまでとはまた違う「新米ママ」として家族ぐるみのお付き合いも始まりました。

まずは彼（Uくん）とさくらがごあいさつ。
さくらにとって同じくらいの赤ちゃんとこんなに近くで触れ合うのは初めてです。
まずはお互いジーっと相手を眺めています。でもそのうち飽きたようで、それぞれ勝手に一人遊びを始めました。
な?んだ。
生まれる前から「もしお互いの子供の性別が違ったら、将来見合いさせよう！」と約束し今回の初対面ではどんな反応を示すか楽しみにしていたのですが、親の心子知らず、まだまだそんな色気のある話にはなりそうにありませんでした。

私たち大人は、子供たちを見比べて、成長ぶりの違いを探しています。
生後9カ月のさくらと4カ月のUくん、なのに身長も体重もほぼ同じくらいです。
見かけ違うのは、髪の毛の量。Uくんはふさふさして目鼻立ちもくりっくりのかわいいお坊ちゃま。
さくらはといえば、ひよこのように産毛の濃いのがちょろちょろ生えている程度で髪の毛が少なく、まだまだ赤ちゃん。そのくせ眉毛が太くて濃いのでたくましい印象、さくらのほうが男の子みたいです。
でも、寝返りやおもちゃを握る、などの成長に関しては、ちょっと長生きのさくらのほうが先輩のようです。
そんなことを、あーだのこーだの言いながら、楽しく時間が過ぎていきます。

新米ママ、という同じ立場の友人に会えてうれしいのは、育児情報を得ることができる点です。
外出しない私にとって、オムツやおっぱいなど育児に関する情報を得るのは、主に育児書やインターネットの子育てサイトからになります。
よく考えたら、育児についてどこかで学習したわけでもないのに、子供の成長に合わせて当たり前のようにどんどんこなしていかなくてはなりません。
昔だったら周囲に親や先輩がいていろいろ指導してくれたのでしょうが、今の私にはそういう人も近くにおらず、わからないこと、不安なことがいっぱいです。
たとえば食べ物は、おっぱい→離乳食→普通食と段階をふんでいくのに、「はい、そろそろおっぱいの代わりにおかゆを食べ始めてみましょう」などと言ってくれる人もおらず、始める時期や何を食べさせたらいいのか、といった情報は育児書や子育てサイトに頼るしかありません。常に不安と隣り合わせです。
そんな中、生の声はとても参考になります。

今回はお尻ふきについて。
さくらのオムツを換えていると、さっそく友人からチェックが入りました。
「オムツはA社のを使ってるんだ、あ、お尻ふきはP社のだね」友人のするどい一言です。
「うん、安売りしてたからまとめ買いしちゃってね、まだたくさん残っているからこのメーカーのしか使ったことないんだ」
「ここのは肌さわりがあまり良くないよ、ほら、自分で触ったらわかるでしょ。私が使ってるB社のほうが柔らかいから、お尻のこと考えたらこっちを使うべきだよ」そういって、お尻ふきを1枚くれるのです。
なるほど、触ると確かに柔らかい気がします。
「P社のに比べるとちょっと高いけど、こっちにすべきだよ」
「うん、そうね」
使ってみなければわからないけど買う機会がなかなかない場合、こういったサンプリング？はお試しのいいチャンス。
お尻ふきの在庫はまだあるけど、今度買うなら多少高くてもB社のにしてみよう。単純な私は、すぐそんな気になるのです。
もしかしたらB社が高い経費をかけて広告・宣伝するよりも、ママという消費者の一声のほうがよほど売り上げアップにつながるのかもしれません。
そのほか、下着や洋服、そしておっぱいの飲ませ方まで、自分とは違う友人の方法に刺激を受けるばかりの私。
どれもこれもマネをするわけではないけれど、「ふ?ん、こんな便利なボタンの下着もあるんだ」「こういう姿勢でおっぱいを飲ませると私も楽チンなのね」など、とても参考になりました。

さくらにとって「はじめてのボーイフレンド」と親交を深める日のはずだったのに、結局ママ同士おしゃべりして終わってしまいましたが、私にとっては有意義な1日でした。
春はもうすぐそこ、暖かくなればお出かけする機会もあることでしょう。
さくらより私のほうが、あちこちで刺激を受け、興奮する日が続くかも......。