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1歳、秋の日の思い出


[よ] 子育て

さくらが大きくなったとき、この1歳の日々を覚えていることはまずないでしょうが、平々凡々と毎日を過ごしつつも秋を楽しんでいます。

同じ月齢のお友達はしっかり歩けるようになってきたので、まだ一人では歩けない娘がいるわが家も便乗して、先日友人たちとある育児サークルの見学に行きました。
育児サークルといってもその活動はさまざまですが、そのサークルはけっこう外遊びも多いとか。見学ながらも参加させてもらい、2週続けて外での活動を楽しみました。

1週目は、みかん狩りでした。
わが家は横浜市の端に位置し、田んぼや畑も多い田園地帯です。しかし、まさか歩いていける距離にみかん畑があるとは想像もしませんでした。
ですから「みかん狩り」と聞いたときは、遠くに行くのかなとぼんやり考えていたのですが、そのみかん畑はわが家から歩いて15分ほどの距離にある、きつい坂道の住宅街を抜けたところにありました。高い場所にあるので、はるか遠くに「横浜ベイブリッジ」が見え、その景色にも感動しました。
畑には少し大きめのみかんがなった木がたくさんあり、かすかに甘酸っぱいにおいがします。
冬の大敵、風邪を予防するにも、ビタミンCがたっぷりのみかんを摂取するのは効果的!やる気もどんどんわいてきます。
はさみと袋を渡されて、みかん狩りスタートです。
といっても、実際に狩るのは私たち母親!みんな、思わぬみかん狩りを体験することができて興奮しています。
「少しなら試食してもいいよ」というスタッフの言葉に甘え、1つ採ってはみんなで分け合って味見をしてみました。
「この木のみかんは甘いね」「ここのはちょっと酸っぱいよ」
子供より親のほうが自分の背丈よりも高いみかんの木に埋もれつつ、「このみかんは甘くておいしくありますように」と願いながら1つずつ採っていきました。
子供たちといえば......。
普段なら決して転ばないしっかりとした足取りの子が急な斜面の畑を転がって大泣きしたり、手に持っていたみかんが落ちて斜面をころころと転がっていったり。
さくらは握ったみかんに指を突っ込み、外皮ごと食べて一人にんまりしていました。
苦かったでしょうに、雰囲気にのまれおいしそうな笑顔、相当楽しんだようです。

2週目は、紅葉が見ごろを迎えた公園で落ち葉を拾って遊びました。
大きなレジャーシートを敷いて荷物を置き、落ち葉とどんぐり拾いのスタートです。
どこでもハイハイのさくらも、さすがに周りのお友達を見てハイハイをしている場合じゃないと悟ったか、私の手を支えにほとんど歩いて拾いました。少しですが進歩したようです。
収穫が終わると、レジャーシートに座って工作開始。拾った落ち葉は、以下写真のような王冠に、どんぐりは空ペットボトルに入れてマラカスになりました。
これも実際に作るのは私たち親のほう。幼稚園時代に戻ったかのように、ああでもない、こうでもない、と楽しみながら作っていきました。
当の子供たちといえば......。
せっかく作った王冠を頭にかぶせても、こんなもの、頭につけてられないわよ!とばかり取ったり投げ捨てたり。
せっかくの生落ち葉もどんどんしなびていきましたが、なんとかごまかしながらかぶせて写真をパチリ。
これまでなら、気にも留めず踏んで歩いていたかもしれない落ち葉が、今は宝物に変身です。
風のない、秋のやわらかい日差しが注ぐ公園で、ノンビリと秋を楽しむことができました。

歩いていける範囲の中での小さな経験ですが、1歳の心の中にもキラキラとした思い出として刻まれれば幸いです。こんな平和な毎日を送りながら、スクスクと成長してほしいと願うばかりです。

でも一番楽しんでいるのは私かもしれません。だからこのサークルに入れてもらうことにしました。
今後はどんな活動が待っているのか、とても楽しみです。

みかん 帽子 父と
このみかん、おいしいね。正真正銘の産地直送です! あまりセンスない冠だけど、ま、いっか。かぶってあげる。 午後は父と公園をお散歩です。ハイハイよりも歩く時間のほうが長くなってきました。
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