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土曜日午前のお楽しみ


[よ] 子育て

さくらがベビールームに通い始め、それまで平日に通っていた「リトミック」という幼児向けレッスンはやめざるを得ませんでした。始めてから1年弱、やっと先生や雰囲気にも慣れ親子とも楽しみに通っていただけに、少し残念ではありました。
しかし、土曜午前の親子で参加できる「ゴスペル」は、幸い今も続けています。
去年の4月に入会し、そろそろ1年が過ぎようとしています。

実は私、小さいころからけっこう習い事が好きです。
いろいろチャレンジした結果自分の能力の限界を知ったため、今では無茶な挑戦は控えていますが、理想としては「音楽、運動、語学」の分野を細々とでも続けたいと思っています。
中で、始めたいと思いながらずるずるとできなかったことの一つに「ゴスペル」があります。
友人と体験レッスンに行ったりとかなり盛り上がった時期もあったのですが、なんとなくほかの習い事を優先してしまい、ついに習わずじまい、でも「いつかはチャレンジしたい」という気持ちは今も心の底にありました。

さて、生まれてからすぐに半年も入院したさくらの体調もだいぶ落ち着いてきたころ、私も少し気持ちに余裕が出てきたのか「何か習い事を始めたい」という病気がまたうずきはじめました。
しかし、幼な子を誰かに預けてまでしなければならないことか?と問われると「いえ、今でなくてもいいです」となってしまいます。そうはいっても育児中心の毎日、たまには自分の息抜きをする場も必要だし......。
「何かないかな」とあちこちの情報にアンテナを張っていたところ、ありました!「親子で参加できるゴスペル」
「親子で」「ゴスペル」
このキーワードは今の私にぴったり。
場所も近くの小学校の音楽室なので歩いてでも行けますし、会費も格安♪この機会を逃してはなりません。
すぐさまインターネットの掲示板にパクリと食いついてしまいました。

入会したときさくらはまだ2歳になったばかり、メンバーは基本的には小学生とその母親なのですが、結成されて何年か経った今では小学生は子供たちだけで、そのほかは私たちのように小さな子供と母親、という組み合わせが多いです。
中でもさくらは一番年下だったので、自分より大きいお兄ちゃんお姉ちゃんが大勢いる場に驚くばかり。最初はなかなかなじめず、仕方なく私はずっとダッコしながら練習を受けてきました。
2時間の練習中、大きな声で歌う(しかも決してうまくない)私に抱かれいつしか昼寝をするさくら、それを見て、「よくこんな大きな声の真下で眠れるな」と感心しつつも、「さくらにとってはつまらない、無駄な時間にしてしまってはいないだろうか。私の好きなことに付き合わせるのは母親のエゴではないか」と悩みもしました。

それでも、私は久しぶりに出す大きな歌声、みんなとハモれたときの充実感、そして新しいことにチャレンジできる機会がとても嬉しくて、よほどの用事がない限り優先して練習に参加してきました。
一方さくらは。
いつしか、かわいがってくれる小学生のお兄ちゃんお姉ちゃんには、自ら手を伸ばしてダッコをせがむように。
年の近いお姉ちゃんたちの輪には自分から入って一緒に遊ぶように。
自分なりに楽しんでくれるようになったのです。
家で私が自主練習とばかり大きな声で歌っていると一緒について歌うので、聞いてないフリをしながらも一応練習にも参加しているようです。
そのうえ、地域の祭りへの参加や老人ホームへの慰問などいくつか発表の場もあり、2歳のくせにすでに小さな舞台も踏んでいました。

そして、つい先日も近所の施設の祭りに参加してきました。
これまでの発表ではいつもダッコしての参加だったのですが、なんと今回、半分くらいは自分の足で立って一緒に歌ったり踊ったり!
私が巻き込んでしまったとはいえ、こうして楽しんでいる姿を見ると、続けて良かったなと一安心したところです。

「ゴスペル」はアメリカ音楽のジャンルの一つ、歌詞もだいたい英語なのですが、日本語もまだろくに話せないさくらも英語で一緒に口ずさんでいます。
少しでも楽しんでくれれば、そしてこの先ずっと一緒に楽しめる習い事になればいいな。
親子で共に学べる貴重な時間、できる限り続けたいと思っています。

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