どんな企業でも「整理整頓をしろ」とは言っていると思います。
しかし、「5S」という概念を掲げて取り組んでいる企業は、全産業を見渡すとそんなに多くはありません。
「整理整頓をしろ」と言おうと「5S」を掲げようと、「職場をきれいにしなさい」という意味では同じことを言っているわけですが、この両方の企業を比べると歴然とした差があります。その差は、「5S」のほうが他の3つの「S」が多いということではありません。職場の管理状態や効率という点において、「5S」に取り組んでいる企業のほうが圧倒的に高いレベルにあるのです。そればかりか従業員の行動も、改善や改革の進行速度も、課題の遂行度も、さらには5Sとは無関係と思える創造性という部分でも差が生じているように感じます。
つまり「5S」には、単に「整理整頓」と言っているのとは違い、概念や管理手法が体系化され、蓄積されたノウハウが存在しているのです。そしてまた、その活動には、人の意識や組織の体質に影響を与える要素があるのだと思います。
この5Sコーナーでは、そういった5Sに取り組むことの意味や蓄積されたノウハウを整理し、発信していきたいと考えています。内容的には以下のあたりを柱にしていきます。
少しでも有益な情報を提供していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。